《モラ夫さん》別居婚までのストーリー単身赴任まで⑤

このシリーズ最終話

スルーしてもモラハラ発言は酷くなる一方

どんどん酷くなるモラハラ発言に、スルーして静かに耐えていた。
余りにも酷い時は、
<あのさーそれ酷い言葉やに。モラハラ発言になるから、気を付けて~。>
軽ーく伝えてみた。
<それを言うならあんただってそうやないか!>
はい、また出ました。責任転嫁?話しすり替え術?

忘れられない言葉。
<あんたらがいるから俺は稼げれない。>
その後に言われた言葉が、更に酷かった。。。
<寝るだけの家だから俺は家を出て行く。俺はどうせ一人や!>
家は寝るだけの場所。安らぎはなく、安全な場所じゃない。
私がずっと寄り添って支えてきた過去は彼に対してなかったことになっているのか?と思わせられる言葉だった。

私のそれまで彼にしてきた事が全否定されたように感じた。
けれど、私の気持ちを伝えたところでモラ夫さんには伝わらないから、黙っていた。

新しい家族の形

モラハラ発言は酷くなるばかりだった。
そして、次の就職先を探していた彼は、派遣先の仕事の契機満了まで1カ月切っていた。
年末はどうしているんやろうか?笑ってお正月は過ごているんやろうか?
色々な不安が駆け巡るけれど、黙って彼の行動を見守っていた。

そして、40代後半で選んだ就職先は、県外の期間工の仕事。
いくつも面接を受けていた。
私は言わずに居られなかった。
<子供がまだ小さくてパパが家にいないのは寂しがると思うからやめて欲しい。>
<俺は寝るだけに帰ってきてるで、居ても居なくても変わらんだろう。どーせ、俺は子育てしてないし。>

モラ夫さんが育児、家事を何もしなくても娘らにとっては父親は父親。
それでも父親は娘らの側に居た方がいいと思っていた。

でも、本人が居なくてもいいと言い切ってしまった。彼は家に居たくない理由を私らのせいにしたいんだろう。外に出る理由を探していたんやろう。自由に生きたいんだろう。

もう、私の中の家族の形を手放そうと決心した。

気持ちの切り替えして、
本人が気持ちよく働いてくれるならどんな形でもええか。新しい家族の形を作っていこう。
家族がいつも一緒にいなくてはいけないという考えは私の理想の家族像。
子育てするにはお金が必要。
稼ぐことをしようと一生懸命してくれてるなら、応援しよう。

家族の形の概念を取っ払って、私は彼がどこへ行こうが、もうええか!って思うマインドに変えた。

3人の生活に向けて

何もしないモラ夫さんだったれど、母親一人でずっと娘らを見ていく事に不安があった。
私には頼れる場所がないから、今までの仕事の仕方も変えて行く必要があると考えた。
モラ夫さんは、稼ぐことに集中してもらった良い。
私は子育てに集中しよう。
そう思えたら、早く県外の仕事先が決まって欲しいと思えてきた。
期間工の仕事は最長で3年。

3年後にはきっと子育ても楽になっている。そしたら、私も働けれるようになっている。その間にゆっくり崩壊した私の心を癒して行こう!と思った。

県外に決まるように節に願うようになった。
私は、娘2人と私の3人暮らしが早く始まらないかなと思うようになった。
静かな生活を送る事をいつの間にか思う描くようになっていった。

就職先決まり、私は彼と顔を見て向き合った

何社か面接受けて、ようやく就職先が決まった。
隣の県の期間工。
高速で行っても、2時間の距離の職場。
私は、この話を聞いてほっとした。
これで、離れられる。。。
そう思った。
今一度モラ夫さんの気持ちを確認したくて、娘らがいない時間に話をする事した。

私はこの時病院受診してはいなかったけど、鬱症状が出ていた。
けれど、家を出る前にどうしても確認しておきたかったから、時間を取ってもらった。
思い付きで話をするのはお互いに感情的になり良くないと思って、あらかじめ聞きたい事をまとめた。
就職先が決まり、引っ越すだけとなったモラ夫さんは気持ちに余裕が出来た様子で落ち着いていた。

家族の事をどう思っているのか?
ご飯を食べさせる責任がある。
子供が泣かすような事はしたくない。(困窮して空腹にさせない、虐待はしない。)
家族としての幸福度は持っていない。(例え思っていても、身体がついていかないしお金がないから。)

子供の事をどう思っているのか?
可愛い

私の事をどう思っているのか?
私が描く家族像に添えなくて申し訳ないと思っている。
経済的には支えている。(精神面では私から必要とされていないから、支えていないと感じている。)
全ての事に関して良くやってくれている。

自分はどうしたいのか?
漠然とした不安感。
年齢的に焦り。
体力がなくなっている苛立ち。
0-100、白黒しか動けない。それでもいいと思っている。
挑戦できていないと言う焦り。
個人事業主になり、やりたい事で稼げるようになりたい。

終始、尋問みたいと言われながら質問した。

今後の家族のあり方の取り決めを決める

  • 私は一人で子育てしながら、将来にかかる教育資金を貯める。
  • 家族と過ごす時間が無くなる分、有効に時間を活用し将来自分のやりたい事のスキルアップ、生活費6か月分を貯蓄する。(フリーランスになるための猶予期間6か月分の生活費)
  • 私は、貴方のやりたい事、気持ちを尊重して送り出す。
  • 一人でやっているのではなく、お互いそのように決断したことを理解する。
  • 他責的な思考にならないように努めましょう。

後々、
<聞いてない!知らん!>
と言われないよう(モラハラあるある)にこれらを忘れないようにLineのノートの記載した。

こうして、単身赴任から始まった別居婚。
私は引っ越し当日、笑顔で玄関で見送った。
解放された気持ちだった。
一人で子育て出来るんだろうかと言う不安はあったけれど、寂しさは全くなかった。

プレ別居婚スタート

娘らと穏やかな日々がスタート。
育児に特別ストレスもなく、モラ夫さんが居なくても変わらず行えた。
仕事は、気が張っている最中は大丈夫だったけれど、ふっと一息ついた時に気が抜けたように眠気を感じた。
家事は、徐々に以前の通りに行えてきた。
食欲は戻ってきて、自分が作ったご飯が美味しいと感じれるようになった。
やっと戻ってこれたって感じだった。

自分がちゃんと自分でいれるように感じ始めた。
これで、良かったんや。この家族の形で良かったんや。

2022年年末の話。

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