子供らしくなかった子供

複雑な家庭環境で育った私。人に甘えられない性格は多分これが原因やろうな。。。

うっすらとある幼少期の記憶。私にはおとおが2人おるん?!

3歳ぐらいの話。
はっきりと覚えている。
おかんと男の人が喧嘩していた。
夫婦喧嘩やろうな。
目の前の畳に突き刺さる包丁。
なんでこうなったのかは、幼少期やった私には分からん。

その男の人は父親やろな。
父親の顔は全く覚えてない。
うっすら影を感じるだけ。

それぐらいの時期に離婚したらしく、再婚した。
再婚する直前に私だけ、実父が住む家にお泊りに行ったのを覚えている。
それが最後かな。
4歳ぐらいの記憶。

おとお(養父)に甘えたかったけど甘えられんだ

それから、養父が私のおとおになる。
私には2歳下の弟がいる。
弟は養父を実の父親と思って甘えていた。
私には、父親が変るという記憶があったから甘えられんかった。
<<おとおやけど、おとおじゃない。>>
素直に甘えられる弟が羨ましかったか記憶がある。
私は、誰に対してもいつもなんとなーく身構えていた感じやった。

お酒が好きなおとおは、毎日晩酌。
私はおとおと日常の会話をした記憶があんまりない。
おとおが帰ってきて晩酌が始まると、なんとなく家の中がピリッとした空気になった。
躾に厳しく、特に時間に関してはめちゃ厳しかった。
テレビの視聴権限は、おとおがいたらおとお。
おとおがいる夕方から夜まではテレビ権がなく、おとおが選ぶ番組を家族で見る。
おとおが寝たら、一緒の時間にかそれまでに寝る。
それが普通の日常で、窮屈さなんて感じやんだ。
それには選択の余地がなかったから。

おかあを守るのは私しかおらん

おかあは私が小学生の時少しパートをしていたけど、いつからか専業主婦になっていた。
後々聞くと、仕事をしていてもおとおが会社に電話したりして仕事がしずらくて続けれなかったらしい。
どうやら、おとおは家にいて欲しい人やったみたい。
仕事をしていないおかあは、昼間暇なわけで。。。
朝から、街へ繰り出し友人らとモーニングを毎日していたみたい。
学校から帰ってきても家におかあがおらん時があって、私はドキドキ。
<<どこいってたんや?おとおに怒られる。なんて言い訳しよう。。。>>
血のつながりがあるおかあをかばおうと、私は必死になっていた。
例え、おかあが悪くても守るのは私しかおらん!って思っていた。
思い込んでいた。
そんな子供の気持ちなんてつゆ知らず。
颯爽と自転車に乗って急いで帰ってくる母親。
顔は、ー間に合ったーって感じ。
<<なんじゃい!>>
と思いながらもホッとしたのを覚えとる。

優等生気質はここから

普段は大人しいおとおは、お酒を飲むとやたらと知り合いに電話をしたくる。
寂しかったんやろな。
はっきりいってよいお酒ではない。
おかあはそれに黙って付き合っていた。
それを私は静かに見て、色々と感じて過ごしていた。
<<せめて、私は迷惑かけないようにしやな。>>
私が原因で夫婦喧嘩してしまったら、おかあが責められる。
学校では優等生の方やった。
班長、学級委員をやるタイプやった。
選ばれるというか、誰もやらないからやります。って感じ。
頭も可もなく不可もなく。
手がかからんだ方やと思う。

ほんまの気持ちは。。。

こういう生育歴があるから、
人に甘えられんだ。
人に頼れやんだ。
迷惑をかけないように気を使って生きてきた。
子供なら、はっちゃけてええと思う。
それが、なかったと思う。
ほんまは、泣きたくなる時あったやろ。
ほんまは、辛いよと言いたかった時あるやろ。
ほんまは、寂しいよと言いたかった時あるやろ。
ほんまは、何もなくても抱きしめて欲しかった時あるやろ。

気持ちに蓋をしていたんかもな

自分が親になり、こういう気持ちに気づかされた。
意味もなく抱きしめて欲しいと思う時がある。
意味もなく甘えたい時がある。
可愛い娘らから学んだ。
ふいに娘らが私に言ってkる。
<まま、ぎゅーして。>
私は、幼少期から自然に湧いてくる気持ちに蓋をしとったみたい。
だから、過去の恋愛で付き合った彼にべったりとしてしまったんかも。

無償の愛情が欲しかった

パートナーに求めるものは、包容力。
私をまるっと包んでくれる愛情を欲しいとずっと思っていた。
これってさー親からもらう無償の愛情ちゃう?

私がどんな事をしても、
<ええよ。大丈夫よ。>
って言ってくれる、そんな人をずっと欲しとったみたい。

幼少期の親からの愛情はほんまに大事なんやなーと実感。
だから、毎日めいいっぱいの愛情を二人の可愛い娘たちに与えとる。
私一人やけど、ありったけの愛情を注ぎ中。

娘への愛、依存しとるって言われたって構わん!

娘らに愛情注ぎまくる私をモラ男さんは
<子供に依存しとる>
と言われたことがある。
私は構わん。
親離れするときに私が子離れできたらええんや。

だってさー私は娘らを愛しとるんやもん。

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