小学校入学して2カ月もたたない時に長女がいじめにあった時の話。
ピカピカの一年生。
娘の通う学校は集団登校がなく、各自で登校する。
ご近所さんに同じ学年の女の子はいなくて、入学して2カ月ぐらい私は毎朝5分ぐらいの距離まで登校に付き添った。
少しずつクラスに友達が出来て、一緒に帰れる友達が出来てきた。
娘は家を出る時間を色々変えていた。
嫌がることなく毎日登校していた。
女の子、男の子の名前が私との会話で出てくるようになって、彼女が話してくれることを聞いていた。
ある日、家に居ても聞こえてきた。
<<ん?なにか叫んだ声?ちゃうな。泣き声?>>
その声が徐々に近づいてきた。
気になって、外に出た。
声がする方に向かっていくと、泣いて歩いてくる長女やった。
私は、びっくりして走り寄った。
泣いて帰ってきた娘
私は抱きしめて
<どうしたん?何があったん?>
泣き続ける娘。
<とりあえずお家帰ろう。>
ランドセルをおろしても泣き続ける娘。
抱きしめて、よしよしと頭を撫でて落ち着くまで待った。
そうすると、少しずつ話してくれた。
クラスのお友達と3人で一緒に帰っていた。
学校から一番近いお家のお友達の家に到着。
それから2人になるところが、一緒に帰る友達がトイレに行きたいからと言ってトイレを借りるために到着したお友達の家にお邪魔した。
娘は玄関先で待っていた。
待っても待っても出てこない。
体感的に5分ぐらいやったらしい。
で、そのお家から泣きながら帰ってきた。
娘は仲間外れにされたと感じたみたい。
相手に自分の想いを伝える
普段泣くようなことはない娘やから、どうしようか考えた。
聞いてみた。
<先生に知ってもらっとく?>
<うん。しっておいてほしからつたえてほしい。>
担任の先生にこのような出来事があったことを伝えた。
それから、
<おはよう。>
と登校中に挨拶しても走って逃げられた。
また違和感を感じた。
娘は毎日その日にあった出来事を話をしてくれていた。
その都度先生に伝えた方がいいか確認しながら、私は少し心配であったけど娘を信じて聴いていた。
ある日の下校時、信号待ちしている娘に
<このこいつもわたしのうしろくっついてくるんやよな。>
とヒソヒソ話された。
<<わたしのいえおなじほうこうなんやけど。>>
と思った娘は行動に出た。
<なんで、いつもわたしにいやなことをいうの?>
お友達は黙ったらしい。
青に信号が変わり黙ったお友達を抜かして、娘は一人で帰ってきた。
泣くことはなかった。
泣いたのは最初の一回だけ。
この話も帰ってきてすぐに話をしてくれた。この出来事は、明らかに娘に対して言った言葉やから私は先生に伝えようと思った。
娘にも聞いたら、頷いた。
連絡帳に書いて伝えた。
直ぐに電話連絡があり、当事者と話し合いを持ってくれることになった。
どうして、娘だけにそんな言動をしたのかは分からんだ。
小学校入学で皆ナーバスになっている。
入学前からお友達は家庭内で課題があったらしい。
たまたま娘にお友達の感情が当たってしまったんかもしれん。
私は娘の自分で解決する力を見れて、この経験は良かったと思った。
うちのこ凄いな。
学校の対策としては、先生が学校内でそのようなことがないように注意して見て行ってくれることになった。そのお友達とは登下校するのは止め、違う子か一人で登下校するようになった。
固執する必要はないもんな。
それでいいんよ。
過去の出来事は過去の出来事
2学期も終わる肌寒くなった頃に、
<〇〇ちゃんをおうちによびたいんやけどいい?>
<え?あの子?嫌なことされたやん。>
<もうおわったはなしやん。いまはなかよしやよ。>
嘘やろう。。。
あんなに泣いて帰ってきて、嫌なことされたのになかったことになっている。
<ごめん。ママはまだ許せれんのよ。あんなに貴方を泣かせたお友達がどうしても嫌。会いたくない。>
大人気ないと思ったけど、正直に話した。
<うん。わかった。ならあそびにいってきてもええ?>
<いってらっしゃい。>
娘の人間力の凄さを感じた。
過去の出来事は過去の出来事として完結していた。
今を生きている。
そして、大人気ない私の発言も理解してくれた。
なんていう人なんやろうか。
私は娘から学ぶ。
3学期になりまた聞いてきた。
<あそびにいかせてもらっているから、うちによんでもええ?>
<ええよ。>
次は彼女の気持ちに私は寄り添った。
その時は来た。
どんな顔で会えばいいんやろうか。
<おじゃまします。>
<いらっしゃい。いつも遊んでくれてありがとうね。>
挨拶をして、玄関にキレイに自分の靴を揃えたお友達。
<<私色眼鏡で見過ぎた。。。>>
とても礼儀正しいお友達やった。
もっと早くに娘の言葉を信じてあげれば良かったと感じた。
<またいつでも来てな。>
<はい、おじゃましました。>
笑顔で帰って行った。
子供らと関わっていると沢山学び、気づきがある。
だから、子育てってええんよね。
ワンオペ育児、モラハラ夫で孤独に子育てしていたけど、こんな風に色々感じられるから私は幸せ。
そして、娘たちは自分の周りと違う家庭環境からも学んでいるのであろう。
娘らの成長が私の子育ての自信とつながる。
私が選択してきた道は良かったんやな。
大丈夫、私!
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