私が風邪で寝込んでしまった時の話。
次女は、
<ままはねていてね。だいじょうぶだからね。>
<ありがとう。ごめんな。>
カチャカチャと音がする。
体温計を持ってきてくれた。
氷枕を持ってきてくれた。
カチッという音。
ん?これは、お湯を沸かす音。
様子を見にキッチンに行くと、葛根湯の漢方の袋が開けてあった。
その数は2袋。
で次女の手にはもう1袋。
<1回に飲むのは、1袋だけなんよ。入れすぎやわ〜。>
<えー、そうなん。たくさんのめば、ままのかぜはやくなおるかなぁっておもっていっぱいいれた。>
彼女の優しさやった。
<ありがとう。>
漢方薬2袋入ったマグカップをグビグビと飲んだ。
胸が熱くなった。
優しさがつまった葛根湯。